若年者の就業率が低く、若年者の雇用対策が急務となっていた。平成16年から沖縄県キャリアセンター(ジョブカフェ)を立ち上げ、34歳までの若年者を対象としたワンストップの就業支援サービスを展開、確実な成果をあげいている。
若年者に企業が求める能力に対する理解や意識が低く、エンプロイアビリティ(雇用される能力)が低い状況にあった。企業が求める能力を明らかにし、能力獲得のためのトレーニングプログラム開発が望まれていた。
主に大学生を対象に、企業が求める人材要件と採用に直結している能力を明らかに し、その能力を行動を通じて獲得するトレーニングプログラムを開発し、導入した。
若年者が就業後に職務経験を通じて職務能力を獲得していく際のベースとなる力が基礎力で、パソコンでいうOSにあたる力です。OSの能力レベルが高いほど、そこにインストールしていくアプリケーションソフト(職務能力)のパフォーマンスが高くなるのです。基礎力は、対人能力、対課題能力、対自己能力の3つからなり、具体的な能力は、コミュニケーション力、課題解決力、変化対応力です。
基礎力を開発するプログラムの設計思想は、「行動を通じてその力を学ぶ」「行動することで、その力を自分のものにする」という、行動をベースにした能力開発です。行動を通じて学び、自らの行動パターンとして身に付けてくことで、基礎力をOSとして、いかなる場面においても活用できるベースの力として活用していくことができるようになります。
基礎力のプログラム開発の過程では、ひとつひとつの能力を、それはつまり「何ができることなのか」という具体的な「行動」に分解し、その行動を日常的に行えるようになるためのトレーニングプログラムを設計しており、受講した多くの学生の「行動化への気づき」と「行動化」を促し、基礎力獲得を進めるトレーニングプログラムとなっています。