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記者のセンスと、情報を出す側のセンス
(2009年5月28日)

仕事がら、ざっとみても1万通以上のリリース文を見てくると、ひと目で「読む気がしない」→「メディアにも取り上げられない」→「伝わらないだろうな」と判断できる内容のものが少なくない。マスコミ各社や記者クラブなどには、毎日山ほどのリリース資料が届くわけだが、どれがニュースか分かりにくい文面やくどい内容、日本語がめちゃくちゃな文などは、もうそれだけで取り合ってもらえないと考えた方が無難だ。そうなればせっかくの宝も、持ち腐れである。逆に内容がはっきりしていて、社会的にも評価されそうだと判断できるものなら、掲載の可能性は大きくなる。記者のセンスと、情報を出す側のセンスがどう兼ねあうかがポイントでもあり、機械的にいかないわけでもあるが。
あるとき、洗剤を使わず古い茶渋が落ちる布を、宣伝ではなく、広報的に仕掛けた。今となっては、メジャーなテレビショッピングの宣伝力ほども期待しないと売れないようにも思うが、当時はまだ新しい。(とはいえ昔から知る人は知っているノウハウのようでもあった)。地球環境などが意識されてきた時期で、当時は廃油から粉せっけんを作ることなどが話題になっていたはずだ。そんなときの「魔法の布」といった感じで打ち出してみたわけである。生産者はその布自体は別に珍しくもないといった感じで控え目。広報的にももちろん「魔法」なんていう言葉は使わないわけだが、コストパフォーマンスや社会的ニーズとの関わりの中からニュース性を取り出し、問い合わせ殺到となったことを覚えている。
この例えが良かったかどうか、せっかくの宝かもしれないニュースは埋没させずに、市場に引っ張ってもらう工夫が広報には必要だろう。以前も触れたが、ある商品やサービスが市場の乾きを癒すのだと理解させるための工夫は、文章の書き方から始まっている。

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